ひと雫こぼして延びる木の芽かな 諸九
有井諸九(しょきゅう)は、江戸中期の女流俳人。人妻であったが、夫に俳諧仲間との仲を邪推され、後の夫、有井歩風とともに出奔してしまう。句は、雨あがりの木の芽であろうか。延びているのを目で捉らえられるわけでもないが、木の芽時の心浮き立つさまが伝わってくる一句である。『諸九尼句集』(kinuta)
有井諸九(しょきゅう)は、江戸中期の女流俳人。人妻であったが、夫に俳諧仲間との仲を邪推され、後の夫、有井歩風とともに出奔してしまう。句は、雨あがりの木の芽であろうか。延びているのを目で捉らえられるわけでもないが、木の芽時の心浮き立つさまが伝わってくる一句である。『諸九尼句集』(kinuta)