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カテゴリーアーカイブ: 一句鑑賞

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滝を捧げ那智の山々鬱蒼たり  相馬遷子

大呂俳句会 投稿日:2018年5月25日 作成者: dvx223272018年5月25日

 那智山中には滝が六十余りあるという。それらの多くは滝に籠って修行するための神聖な滝である。句に詠まれた滝は一の滝と呼ばれる大瀧であろう。高浜虚子が「神にませばまこと美はし那智の滝」と詠んだように、滝そのものが神である。それを、神の山に捧げているという。厳かな一句である。(m)

網棚に帽子の箱や麦の秋  長谷川櫂

大呂俳句会 投稿日:2018年5月24日 作成者: dvx223272018年5月24日

 初心者がこれを詠むと「どこまでも車窓一杯麦の秋」ということになる。車窓に広がる黄金の麦畑を詠むのに「網棚に帽子の箱や」で足りていることを今日の一句から学び取ることが大切である。(m)

新樹また新樹爪先立つやうに 土肥あき子

大呂俳句会 投稿日:2018年5月23日 作成者: dvx223272018年5月23日

 爪先立っているのは作者のようにも読めるが、新樹が爪先立っているようだという俳句であろう。鬱蒼と茂る前の若葉の新樹、確かに爪先立っているようにも感じられる。(m)

まいまい句会感想②

大呂俳句会 投稿日:2018年5月22日 作成者: dvx223272018年5月22日

陽の方へ芍薬の紅ほぐれ初む  くに
 出来ている句だと思います。俳句の場合「陽」は「日」を使うほうが多いようです。参考http://gokoo.main.jp/?page_id=7758

陶椅子の絵柄たのしき若葉かな  ひとみ
「絵柄」が少し気になりました。例えば「唐子あそべる」などとしても良いかなと思います。

釣自慢はや三膳目の豆の飯  さら紗
 出来ているのですが、仮に「栗の飯」と置いても成り立ちます。

今日よりは夏の川なる光りかな  あやめ
 もっと深いところで俳句をとらえた方が良いと思います。それには良い句を沢山読んでください。形としては「今日よりは夏の光を○○川」。

香を放ち咲き崩れたる真夜の薔薇  ひろし
 香りを放ちながら咲き崩れる真夜中の薔薇なのでしょうが少しくどい感じがします。焦点を絞って下さい。

手を離れ自由の旅へ立つ風船  森本哲雄
 「自由の旅へ立つ」が言い過ぎです。例えば「手を離れ風船一つ青空へ」くらいで良いのですが、当たり前でつまらないと思ったら、その句は捨てもっと深く考えて一句にしてください。そこを考えるのが俳句です。

逍遥の風清清し五月来る  雅宏
 少し只ごとでは?

(立)

まいまい句会感想①

大呂俳句会 投稿日:2018年5月21日 作成者: dvx223272018年5月21日

踏みつけて空手着洗ふ若葉かな  百合
 頂いた句です。空手着でもよいのですがあまり馴染みがない言葉なので、稽古事とかジーンズでも良いかも知れません。

老いて父筍飯の残る椀   輝久
 言葉の順序としてここは「父老いて」とした方が落ち着きます。「椀」も不要です。

万病に効く十薬もお笑ひも  いつせ
青葉騒軍靴の響き混じるやも  いつせ
一張羅の声で老鶯宮参り   いつせ
 いつせさんの句の内容は理解できますが、表現の仕方が少し自分に引き付けすぎているように思います。

就活のスーツ溢れて街薄暑  葦たか
 この欄でいつも言っていますが、「街」は場所の説明で不要です。

男手の文添へられてカーネーション かまか
 「男手の文」が俳句を解りにくくしていると思います。ご主人でしょうか。男の子供さんでしょうか。

山車を曳くはやる若衆や青葉潮  くに
 「青葉潮」をなににかえても俳句になります。これで満足するかもう一歩をめざすかここからが俳句ではないでしょうか。

(立)

夏山の谷をふさぎし寺の屋根  高浜虚子

大呂俳句会 投稿日:2018年5月20日 作成者: dvx223272021年4月11日

 うっそうと茂った夏の山。大きな伽藍の屋根が行く手をふさぐように谷の前に立ちふさがっている。(m)

香水の一滴づつにかくも減る  山口波津女

大呂俳句会 投稿日:2018年5月19日 作成者: dvx223272018年5月19日

 「かくも減る」に発見の驚きがある。女性であれば誰もが感じていることかもしれないが、かといっていつも意識しているような事柄でもない。感じていながら意識にない、この辺に俳句の秘密があるのかもしれない。(m) 

白玉や子のなき夫をひとり占め  岡本眸

大呂俳句会 投稿日:2018年5月17日 作成者: dvx223272018年5月17日

 言い方も色々あるもの、「子のなき夫」はイコール「子のなき吾」でもある。ねじり菓子のように表現をひとねじりするだけで、そこに詩情が生まれるのが俳句である。(m)

夜の色に沈みゆくなり大牡丹  高野素十

大呂俳句会 投稿日:2018年5月16日 作成者: dvx223272018年5月16日

 真っ白な牡丹がいい。闇の中でもぼんやりと見える白い牡丹。それでも徐々に闇に沈んでゆくのである。(m)

風呂出でし裸は神や風薫る  松根東洋城

大呂俳句会 投稿日:2018年5月15日 作成者: dvx223272018年5月15日

 風呂を出て火照った体に心地よい風が吹く。まさに神様の気分というところか。素っ裸も神ならではのこと。(m)

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