日短か

冬至(正確には、冬至の節入りの日、今年は十二月二十二日になる)十日前くらいの日没が一番早いという。それを聞いたときそんなばかな、冬至が一番早いに決まっていると思ったのだが、冬至は昼の長さが一番短い日であって、日没が早いのは、やはり、冬至十日前くらいらしい。矛盾しているようだが、冬至は夜明けが一番遅くなるので昼の長さが短くなるとのこと、日没時刻だけに関していえば、今時分が一番早く、季語の「日短か」をしみじみ味わえるのもここ十日間くらいということになる。
では、日短の句をいくつか。
短日やされどあかるき水の上 久保田万太郎
人間は管より成れる日短 川崎展宏
乗り継いで草津に用や日短か 山本洋子
釘をもて鎖す枝折戸や日短か 伊藤衣紅子
とりあへず衣桁にかけて日短か 山本しほ
音あれど誰もをらざり日短か 北側松太
さくさくと葱をきざんで日短か 岩井善子
(松)
