まいまい句会感想②
笹鳴や猫の見上ぐる梁あたり 冬菊
「笹鳴」は冬の鶯が茂みのなかで短く「ちゃちゃ」と鳴くこと。猫が見上げるのと笹鳴に違和感を覚えます。猫が見上げるなら囀くらいでしょうか。「梁あたり」も気になります。例えば「屋根あたり」と言うでしょうか。無理やり五文字にすると聞きなれない言い回しになります。
ひと時の賑はひ残し鳥帰る 森本哲雄
「賑はひ残し」が解りにくいと思います。「鳥帰る水のやうなる空残し」「青空を一枚残し鳥帰る」などですが、類想がありそうです。
原稿はなかなか書けず桜餅 森本哲雄
「原稿はなかなか書けず」が只事なので、柏餅でも椿餅でもなんでもありになってしまいます。
閉店の貼り紙に買ふ桜餅 ひろし
この句も柏餅でも猪子餅でも何でもありになってしまいます。
ライオンを襲ふ蛙の目借時 雅宏
何がライオンを襲うのかわかりません。季語の「蛙の目借時」もとても唐突な感じがします。
(立)
