まいまい句会感想
生臭く男匂へり栗の花 ヤチ代
ご存知の方もおおいでしょうが、栗の花は独特の匂いがあります。このあたりを句になさったのでしょうか。もう少しやわらかな表現のほうがよいと思います。
黒き影ふいによぎるや夏の蝶 ひろし
ひろしさんの句はどれもみなよく出来ていると思います。この句もそうですがもう少しパンチのある言い方を心がけるとよいのではないでしょうか。「両手上げ子ら噴水のしぶき浴ぶ」本当にその通りなのですが、このままですと、噴水を子供が喜んでいる様子を報告しただけになってしまっていませんか。俳句の場合焦点を絞ることが大切。焦点を子供に当てるなら、「両手上げ」をとって、「噴水のしぶきを浴びる子どもかな」くらいでいいと思います。
縺れ合ひ結界門をくぐる蝶 いつせ
結界はわかるのですが、結界門とはどういったものなのでしょうか。俳句ではあまり馴染みのない言葉のようです。「結界をふはりと越へて夏の蝶」ぐらいで良いのではないでしょうか。
青梅雨や田んぼに命ひしめきて 春生
春が来て刈田に人の手が入ると様々な生き物がやってきます。田に水か入ればお玉杓子やあめんぼ、鷺や烏と沢山の生き物が田んぼで命をつないでいます。そのあたりにもう少し焦点をしぼると青梅雨は不要ではないでしょうか「幾万の命ひしめく青田かな」もしくは青梅雨の季語を他にかえると、句の本位を損なうことなく景が大きくなるように思います。
八橋に花咲きそろふ梅雨入かな ひとみ
菖蒲とは言っていませんが、八橋のに似合う花といえば菖蒲を思い浮かべます。そこに梅雨入りでは絵葉書のような句になってしまいます。もう少し季語を離す工夫を。
金魚売父母に甘えし頃のこと くに
頂いた句です。さりげないのですが作り手の人柄が伝わってくるような好感の持てる句だと思いました。
りつ
