秋風や模様の違ふ皿二つ 原石鼎

秋風と皿の取り合わせの句で、長い前書がある。「父母のあたたかきふところにさへ入ることをせぬ放浪の子は、伯州米子に去つて仮の宿りをなす」。「模様の違ふ皿二つ」は仮の宿りの貧しさゆえに、数をそろえられない皿二枚ということであろう。わびしい秋の風である。(m)


秋風と皿の取り合わせの句で、長い前書がある。「父母のあたたかきふところにさへ入ることをせぬ放浪の子は、伯州米子に去つて仮の宿りをなす」。「模様の違ふ皿二つ」は仮の宿りの貧しさゆえに、数をそろえられない皿二枚ということであろう。わびしい秋の風である。(m)