一句を読み解く160 大呂俳句会 投稿日:2014年7月21日 作成者: dvx223272014年7月21日 百合咲きていまだ花粉をこぼさざる 細身綾子 「ざる」は否定形「ず」の連体形で、「花粉をこぼさざることよ」くらいの意味になる。百合はやっかいな花粉をこぼすもの、という常識が前提にある否定形である。 山茶花の咲いていまだにこぼれざる 日本海雲湧いて雪落とさざる 田には水蛙はいまだ泣かざりき などなど、応用の効きそうな否定表現である。(m)