季語散策39 蕗の薹

*
蕗の芽、蕗の花
【解説】
早春、葉より先に花茎が芽を出す。これが蕗の薹である。蕾を採取し、天ぷらや煮物・味噌汁・ふき味噌などにして食べる。ほろ苦さが味わいである。
【分類】
初春・植物
——-
山陰やいつから長き蕗の薹 凡兆
蕗の薹の「薹」が立ってしまった。蕗の薹の綿毛が風に飛ばされる。
ほろ苦き恋の味なり蕗の薹 杉田久女
そういわれてみれば、そんな気がしないでもない。
水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹 木下夕爾
水車の傍らに咲く蕗の薹、「ひかりやまずよ」がきらびやか。
けふ二つ雪にたまはるふきのたう 武澤好美
こちらはたった二つ。雪の下の蕗の薹は苦味が少ない。
