まいまい句会感想③
噴水の最上段より老い兆す 秀昭
「老い兆す」が少し独りよがりの感じがあります。参考までに「噴水の頂の水落ちてこず」長谷川櫂 と言うのがあります。俳句で共感を得るのも大切な要素です。噴水を詠もうとしたら、じっくり観察して句にする。これは噴水に限らず大切な事だと思います。
梅雨深し焙煎の香も名曲も ひとみ
俳句を長くしていると、ある程度句は出来るようになるものです。がそれで満足するかどうかは当人次第だと思います。雰囲気もあり点が入りやすそうな句ですが、いかにもと言う感じがします。「焙煎の香の深々と梅雨の夜」としても余り面白くないと思います。
難民の逃げるがごとき蟻の道 一竿
「逃げるがごとく」とすると、蟻が散り散りになっている感じがします。素直に「難民の列のやうなる蟻の道」で良いのではないでしょうか。
風孕む芭蕉布のひと追ふやうに 冬菊
わかったようでわからない句です。衣桁にかけられた芭蕉布の着物が風を孕んでいる様子でしょうか?
(立)
