まいまい句会感想①
一人ずつ息の白さを競ふ児ら 冬菊
「一人づつ」が余計です。子供らが息の白さを競い合っている、それだけで十分です。「子どもらは息の白さを競ひ合ひ」
午後三時農夫の休むわらび餅 森本哲雄
麦踏や我と家内の影長く 森本哲雄
熱燗や家内は友と旅に出て 森本哲雄
森本さんの句も言い過ぎている感じがあります。一句目は三時の休憩にわらび餅を頂きました。という報告で終わっています。二句目は麦踏の影が長いとだけ言えばいいと思います。三句目も報告で終わっています。例えば「燗少し熱めに付けて妻の留守」くらいで十分で、わざわざ「家内が友と旅に出て」とまで言う必要はないのでは?
春着手に子は蝶になり花になり 秀昭
頂いた句なのですが、春着手により「春着の子」と収めたいところです。工夫すれば出来ると思います。「蝶になりまた花になり春着の子」
(立)