まいまい句会選句結果 2月
今回のトップは7点句でした。
これよりは足跡のなき雪野かな 丁
これで丁さんは四か月連続でトップを獲得しました。誰かの足跡を頼りに雪の中ここまで歩いてきたが、どうしたものか、この先は足跡がない。ちょっと不思議な俳句です。丁さんの句を見る機会が多いのですが、なかでもこの句には惹かれました。ただし、選句はしていません。
気になった句
餅ひとつ妻と分け合ふ雑煮かな 一竿
「雑煮かな」では、句の世界が広がりません。もっと離す工夫を「餅ひとつ妻と分け合ひ冬籠」。
魚板打つ音の硬さよ山眠る 文夫
雰囲気のある一句ですが、「硬さよ」が説明。「音」も要らない言葉。「かんかんと魚板が鳴つて冬の山」
(m)