小鳥
小鳥来るは俳句の季語で「秋、日本に渡って来る鳥や、山地から人里に降りてくる小鳥たちのことをいう」とある。
今日その小鳥が家に入ってきた。よい天気なので玄関を開けて掃除をし、そのままにしていたら何か影のようなものが壁をよぎったのだ。小鳥といえども野生は野生だ。家中を飛び回り慌てて壁や天井にぶつかりそうになる。追い出そうとすれば小鳥はさらに慌てるばかり。
掃除の時は別の部屋に閉じ込めておく猫達は、何かを察したらしく気配を窺っている。「さあ、困った。」猫が見つけたら大変。狩猟本能そのままに、家は修羅場と化すだろう。
考えた末、頭上を飛び交う小鳥をかいくぐり、窓を開けて小鳥の入っている部屋のドアを閉めた。数時間後、ドアを開けるとそこには小鳥の姿はなかったが、糞で壁や畳がところどころ汚れていた。まあ、猫も小鳥も無事にそれぞれの居場所に戻って一安心だ。驚きつつも小鳥来るを実感した?一日だった。(立)
