囀や豆腐の水に松の塵 長谷川櫂 大呂俳句会 投稿日:2018年4月13日 作成者: dvx223272018年4月13日 鳥の鳴き声は四季を通じて聞くことができるが、季語としての「囀」は繁殖期を迎えた雄が雌を呼び寄せるための鳴声である。春ののどかな山野にかろやかな音を添えてくれるが、鳥にしてみれば子孫をのこすための、それこそ血のにじむような必死な鳴声なのであろう。句の「豆腐の水」、清らかな湧き水であろうか、豆腐もその土地土地の水で味や固さが微妙に異なるという。豆腐が沈む桶に浮かぶ真青な松葉、風によって舞い込んだものかそれとも粋な豆腐屋のはからいによるものか。(m)