まいまい句会選句結果 9月
今回のトップは5点句、
思ひ出を二言三言墓洗ふ 輝久
故人に対する思いが共感を呼んだようです。
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印象に残った句。
山暮れて遠蜩となりにけり 恵三
8月の句会にも出ていた句、作者はうっかりで仕方ないのですが、これを選んだ人はよくない。
模型屋にバルタン星人星月夜 政己
宇宙を意識した取り合わせでしょうが、これがけっこう面白い。
人気なき浜にさすらう残暑かな いつせ
「人気なき」が説明、
しんとして浜にさすらふ残暑かな
火のつきし棒のごとしや鶏頭花 りつ
直喩の俳句、直喩はこれくらい大胆に。
黙祷の空を交尾の秋茜 葦たか
「交尾」よりも「つるむ」
黙祷の空につるみて秋茜
みだれ萩括ってみたり解いたり くに
「みだれ」が不要、ここは大切です。
解いてはまた括りては萩の花
(m)