大年(大晦日)
大年のこころしづかに雨を聴く
浅井青陽子 (大年のこころ)
大年の午後のゆつたりして来たる
岡本高明 (大年の午後)
大年の常にもがもな弥陀如来
川端茅舎 (大年の常にもがもな)
大年の色ゆたかなる火を使ふ
林由美子 (大年の色)
大年の星座くまなく見てねむる
相馬遷子 (大年の星座)
大年の青瞬かすカシオペア 山田みづえ (大年の青)
大年の東京駅にまぎれをり 今井千鶴子 (大年の東京駅)
大年の日かげ歩める銀座かな 清原枴童 (大年の日かげ)
大年の日が田に遊ぶ比叡山 山上樹実雄 (大年の日)
大年の富士見てくらす隠居かな 言水 (大年の富士)
大年の法然院に笹子ゐる 森澄雄 (大年の法然院)
大年の夜に入る多摩の流れかな 飯田龍太 (大年の夜)
大年の夕日当れる東山 五十嵐播水 (大年の夕日)
「大年の」に続く何かを思い浮かべて一句にするのも楽しい。
大年の恋の付句も殺し沙汰 松太
では、よいお年を。
(m)
