まいまい句会感想11
日のあはひ星のあはひや落葉舞ふ 政己
頂いた句です。落葉かなで収めたほうがすっきりとしたかたちになるのでは?「日のあはひ月のあはひを落葉かな」
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冬温し子鳩近寄るガラス窓 くに
嬉しさは色づき初めるレモン摘み くに
短日や雑になりたる庭手入れ くに
くにさんの俳句は全てかたちも整い出来ているのですが、季語との因果関係を感じさせてしまうところがあるようです。冬ながら温かいので窓に鳩が来た。日暮れが早いので庭仕事が雑になる。色づいたレモンが嬉しいなど、もっと季語を離して使う必要があると思います。
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丑三つの厨の隅で煮凝りぬ 孝雄
面白視点なのですが、丑三つが少し意味ありげで強すぎるようです。
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地下鉄を出て浜町の夕時雨 妻有
とても雰囲気のある句だと思いました。
はかなくてひたすら祈る冬の蝶 妻有
此のままだと、蝶が祈っているようです。言い方に工夫を。
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木枯らしや珈琲染み入る喉仏 昌人
「木枯らしや缶コーヒーを掌」くらいにとどめた方が良いと思います。作った人は言い足りないと思うでしょうが、俳句は読む人に想像する余白を残しておくのが大切です。
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腕まくり農婦操る稲刈機 ひろし
俳句は五七五に収めようとして、言葉を縮めて言いがちですが、「腕まくり農婦」は「腕まくりの農婦」とすべきです。
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稲刈機少し残って収穫に のほほん
この句少し意味が解りにくいと思います。
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見え初めし子に初冬の日差かな ひとみ
「見え初めし」が意味ありげな感じがします。「初冬の日差しの中を下校の子」ぐらいでいいのではないでしょうか。
