句会感想
秋の土聴覚研ぎ澄まされて行く ばぶき
キウイ入れ擬人化されしバケツかな
俳句の良い所は句座があること。でもネットではお互い選はしますが、意見交換が出来ないのがネックです。点が入る句が良い句とは限りませんが、解りにくい句では共感を得ることが出来ません。ばぶきさんの句ちょっと詩的すぎて解りにくいところがあります。一句目、「秋の土」が難解、「さわやかに聴覚の研ぎ澄まさるる」くらいでいいと思います。
山影の迫つてきたる秋の蝶 春生
春生さんの句はどれもよくまとまってできているのですが、季語をもう少し考えてみるともっと良い句になると思います。「もう山の影がとゞいて大根引 飴山實」 労働の季語が入って句に動きがでています。
蓑虫のゆらゆら揺れて何思ふ ひろし
「何思ふ」ここまで言ってしまうのは言いすぎです。読み手に想像を働かせるような表現を工夫してください。
秋の虹車窓左右に移り消ゆ ヤチ代
ヤチ代さんの句はどれも言いすぎている感じがあります。「移り消ゆ」の消ゆまでは言いすぎではないでしょうか。車窓から秋の虹が見えたとだけ言えばよいのでは?「電球を付替ふ二百十日かな」も二百十日だから用心して電球を替えましょうと因果関係を感じさせていまいます。
葡萄食む一心童は汁まみれ 昌人
果汁にまみれて食べているといえば、一心に食べている様子は容易に想像できます。「子供らは汁にまみれて葡萄かな」でよと思います。「蟷螂の鎌宙に止まり像のごと」この句も言いすぎています。「しばらくは蟷螂の鎌宙にあり」「螽斯鳴く深き夜に母と居り」螽斯とあれば、鳴くは不要です。「母と居て夜はしんしんと螽斯」
波にまだ風のなごりや星月夜 ひとみ
波だけだと海の波を想像してわかりにくくなると思います。川波とすると良いのではないでしょうか。
りつ
