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カテゴリーアーカイブ: 一句鑑賞

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一日の旅路しるきや蝸牛  正岡子規

大呂俳句会 投稿日:2018年6月26日 作成者: dvx223272018年6月26日

 蝸牛の一日の移動距離は一メートルくらいのものだろうか、木の幹にそのあとがくっきりと残っている。(m)

冷し酒旅の日暮を惜しみをり  小島健

大呂俳句会 投稿日:2018年6月25日 作成者: dvx223272018年6月25日

 「惜しみけり」ではなく「惜しみをり」である。切れが「けり」よりも弱くなっている分だけ季語の「冷し酒」に比重がかかる。冷し酒を飲みながらゆっくりと暮れる景色を楽しんでいる。(m)

白玉や神田をとほる神田川  小川軽舟

大呂俳句会 投稿日:2018年6月24日 作成者: dvx223272024年3月16日

 「神田をとほる神田川」、これは当たり前、当たり前がなぜ俳句になるのか、「白玉」という季語の力である。当たり前の事柄に乗る季語の微妙な味わい、これが取り合わせの俳句の醍醐味でもある。(m)

植木屋が広げて行きぬ夏の空  榎本りの

大呂俳句会 投稿日:2018年6月23日 作成者: dvx223272018年6月23日

 枝を払ったり草を刈ったりして空を広くする、というのは俳句ではよく見かける表現、ちょっと表現をひねってみるだけで生き生きとした描写になるから俳句は楽しい。(m)

妙なとこがうつるものかな金魚玉  下田実花

大呂俳句会 投稿日:2018年6月22日 作成者: dvx223272018年6月22日

 「金魚玉」は金魚を飼うための金魚鉢のこと、丸いものが多いので「玉」という一語が付いているのだろう。句の「妙なところ」あれこれとと想像させる妙なところである。(m)

端居して仏となる日待つごとし  鈴木真砂女

大呂俳句会 投稿日:2018年6月21日 作成者: dvx223272018年6月21日

 冥土へ導く鐘のように風鈴がちりんと鳴る。しんみりとした端居である。(m)

行々子大河はしんと流れけり  一茶

大呂俳句会 投稿日:2018年6月19日 作成者: dvx223272022年6月19日

 俳句の形を見てみよう。上五に五文字の季語を据えて「流れけり」と強い切れで締めている。結論を先に置いて、それを解き明かしているような一句である。(m)

葛ざくら濡れ葉に氷残りけり 渡辺水巴
天瓜粉打てばほのかに匂ひけり 日野草城
ハンモック海山遠く釣りにけり 山口青邨
サングラス人に狎るるをおそれけり 西村和子
パナマ帽透ける日差となりにけり 長谷川櫂

まいまい句会感想③

大呂俳句会 投稿日:2018年6月18日 作成者: dvx223272018年6月18日

鴨の子のあふれだしたるファインダー  葦たか
 もう少し工夫して例えば「鴨の子やファインダーの中押しあうて」とか、推敲の力をつけて下さい。

蚊の二匹結合のまま飛行する    ばふき
ノンアルの梅酒の缶が縁台に    ばふき
夏鳥の糞は白くて葉を覆はず    ばふき
 三句ともご自分に引き寄せ過ぎた視点で俳句を詠んでいらっしゃいます。独りよがりの感じがします。

軽やかに下駄音立てて白日傘    いつせ
 出来てはいるのですが、どこかで見たような句なので点も入らないのではないでしょうか。

残生は笑つて生きるところてん    いつせ
 「生きる」より「生きん」。出来ているのですが、季語を冷奴などとしても付くと思います。これは「笑つて生きる」の表現が少し常套だからだと思います。

まいまい句会感想②

大呂俳句会 投稿日:2018年6月17日 作成者: dvx223272018年6月17日

緑陰に先客ありてためらへり  雅宏
 ためらへりが不要です。

茶会とや衣桁に母の夏衣  雅宏
 茶会が如何にも説明。「風かよふ衣桁に母の夏衣」くらいで十分です。いちいちお茶会などと説明を加えるのは避けたほうがよいと思います。

ひとしきり餌と格闘の蜥蜴かな  くに
 「ひとしきり餌と格闘の蜥蜴の子」とすると格闘している感じが出るかと思います。

山の水庭へ至りて錦鯉  かまか
 「庭へ至りて」とすると説明している感じがあります。めぐらせくらいでも良いと思いますが錦鯉を季語に置いたのでは只事の俳句です。

料理待つ時はんなりと川床座敷  かまか
 川床料理イコール京都イコールはんなりで面白みも発見もありません。

道の端を小鈴まろぶや草清水  政己
 道の端に小鈴がまろぶのと草清水の関係が見えません。よく解らない俳句です。

子育てや燕の雛の丸い口  政己
 面白みがありません。

(立)

まいまい句会感想①

大呂俳句会 投稿日:2018年6月16日 作成者: dvx223272018年6月16日

柳刃が砥石を滑る涼しさよ  百合
これでも良いのですが、ちょっと散文的な感じがします。「さらさらと砥石を滑る刃の涼し」
青簾小雨の中を下駄の音  百合
この句も出来ているのですが、例えば「青簾小雨を走る下駄の音」として動きを出すとか
もう一歩表現の工夫をなさると良いと思います。

芯立てて迫り出す松の男振り  文夫
「毛虫焼く男の腰に鎌一丁」でも指摘がありましたが、この句も「男振り」が不要です。例えば「水の上に枝迫り出して松の芯」で良いのでは。「芯立てて」の「立てて」も不要です。松の芯は概ね真っすぐに立っていますから。

虹仰ぐ離島にかかる長き橋  森本哲雄
少し説明的な言葉が多いようです。「虹立つや島から島へ長き橋、離島へかかる長き橋」」

黒髪の光りて浮ぶ鮑取  森本哲雄
 「黒髪が光りて」に違和感があります。「黒髪の海よりあがる鮑取」

(立)

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