水の上の夕日が揺れて厄日かな 今井杏太郎 大呂俳句会 投稿日:2018年9月4日 作成者: dvx223272018年9月4日 季語は「厄日」、二百十日の子季語になる。台風が来る頃が二百十日、台風によって刈り入れ前の稲が皆倒れてしまうところから「厄日」という言葉が生まれたらしい。句の水の上で揺れる夕日、台風の走りの風が吹いているのだろうか。(m)
妻と子と犬も連れきて鯊を釣る 藤英樹 大呂俳句会 投稿日:2018年9月3日 作成者: dvx223272018年9月3日 一家総出の鯊日和というところか、「妻と子と」は刺身のつまのようなもの、「犬も連れきて」がこの句の眼目である。(m)
釣舟草揺れやまざるは水急ぐ 西村和子 大呂俳句会 投稿日:2018年9月2日 作成者: dvx223272018年9月2日 なぜ、揺れ止まないのか、それは水が勢いよく流れているから。謎解きのような一句である。(m)
秋茄子の畝間に雨の溜まりそむ 清崎敏郎 大呂俳句会 投稿日:2018年9月1日 作成者: dvx223272018年9月1日 夏ならばたちまち土にしみこむ雨も、秋になるとそこここに溜まるようになる。畝間に溜まった雨、茄子の収穫もそろそろ終わりに近いのかもしれない。(m)
座布団の舞ふ花道を勝相撲 小寺敬子 大呂俳句会 投稿日:2018年8月31日 作成者: dvx223272018年8月31日 国技館で座布団が舞うのは下位の力士が盤石の横綱を破った大番狂わせとき、喜びの座布団でもあるし、横綱しっかりしろという励ましの座布団でもある。(m)
蜘の糸ちぎれて桐の一葉かな 几董 大呂俳句会 投稿日:2018年8月30日 作成者: dvx223272018年8月30日 「桐一葉」は桐の葉が一枚一枚落ちることをいう季語である。句の一葉も、今まさに落ちているところ、宙を渡っている蜘蛛の糸を千切りながらおちてゆく。(m)
黒きまで紫深き葡萄かな 正岡子規 大呂俳句会 投稿日:2018年8月29日 作成者: dvx223272018年8月29日 紫の色を深めれば限りなく黒に近づく、「紫深き葡萄かな」は常識、上五の「黒きまで」が句を常識から掬い上げている。(m)
小刀の刃に流るるや梨の水 毛条 大呂俳句会 投稿日:2018年8月28日 作成者: dvx223272018年8月28日 果物ナイフなどない時代の小刀である。たっぷりと水分を含んだ梨、食べ物の俳句はおいしそうに詠むのが正解。(m)
ひやかしのつもりが西瓜買はさるる 渡辺文雄 大呂俳句会 投稿日:2018年8月27日 作成者: dvx223272018年8月27日 買うつもりもなかった西瓜、売り手の調子よさについつい乗せられしまったらしい。ユーモアのある俳句である。(m)
日もすがら小屋の牛鳴き残暑煮ゆ 中勘助 大呂俳句会 投稿日:2018年8月26日 作成者: dvx223272018年8月26日 「残暑煮ゆ」とはまた念の入った描写である。私はあまり好きではないが、こうした表現も俳句の一つ。(m)