芹をつみ来し妻の手が夜はにほふ 安住敦
芹は葉、茎、根と捨てるところがない山菜。水が温んでくると虫が卵を産みつけるので、春先につんで食用にする。句は「夜はにほふ」と「夜」を強調する。摘んできた芹は、泥を流したり、中に混じる枯草を除いたり、食卓に上るまでかなり厄介なもの。時間をかけて下ごしらえをしたのだろう。冷えきった指から、夜気へ立ち上がる匂い。気高く冷たい匂いである。(m)「季語 芹(春)」

芹は葉、茎、根と捨てるところがない山菜。水が温んでくると虫が卵を産みつけるので、春先につんで食用にする。句は「夜はにほふ」と「夜」を強調する。摘んできた芹は、泥を流したり、中に混じる枯草を除いたり、食卓に上るまでかなり厄介なもの。時間をかけて下ごしらえをしたのだろう。冷えきった指から、夜気へ立ち上がる匂い。気高く冷たい匂いである。(m)「季語 芹(春)」