大門の重き扉や春の暮 蕪村

「重き扉」がすなわち春の暮のものうさである。開けようとして重き扉なのか、閉めようとして重き扉なのか。「春の暮」という季語から推し測れば、閉めようとしているのは誰にでもわかること、日が落ちて参詣客も絶えてしまったのであろう。忙しかった一日、大門に閂を差し込んでほっと一息ついたというところ。大門の向こう側の門前は人の往来でまだにぎやか。伽藍の上にはもう朧月が顔をのぞかせている。(kinuta)


「重き扉」がすなわち春の暮のものうさである。開けようとして重き扉なのか、閉めようとして重き扉なのか。「春の暮」という季語から推し測れば、閉めようとしているのは誰にでもわかること、日が落ちて参詣客も絶えてしまったのであろう。忙しかった一日、大門に閂を差し込んでほっと一息ついたというところ。大門の向こう側の門前は人の往来でまだにぎやか。伽藍の上にはもう朧月が顔をのぞかせている。(kinuta)