堀の内簗場吟行会

堀の内簗場はJR上越線「越後堀之内駅」より車で約5分のところにあります。信濃川の支流魚野川の上流に向って仕掛けられた簗で、落鮎を捕らえる簗です。簗番のひとに聞くと、今年はまだ鮎が上ってこないとのことでした。鮎が簗の簀の子に打ち上げられるところを見たかったのですが、それは秋にならないと駄目なようです。
生憎の雨模様でしたが、雨であっても雪であってもその場に応じて句にするのが俳人の器用さ、芭蕉の「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き」の心境で句作に取り組みました。
鮎の宿の近くでは、もうきりぎりすがないています。魚野川の上流には、雲の切れ目から越後三山(越後駒ケ岳、中ノ岳、八海山)顔を覗かせています。
昼食に出たのは去年獲れた子持ち鮎、なんだか風情に欠けましたが、それでもあますことなく平らげていました。りつさんが家から持ち込んだ糠漬や伽羅蕗、蕨の梅醤油漬も鮎に劣らないほどの珍味でした。
魚沼の美しい山々に囲まれた吟行でした。(松太)
雨音や簗を見にゆく笠ひとつ みつ子
山々の奥に山ある上り簗 藤子
がうがうと川音集め簗場かな しをり
真つ青な草のかかれる簗簀かな りつ
身上は菅笠ひとつ簗守る 松太
