葛は秋の七草のひとつ葛の花の根を精製したもの。奈良の吉野葛が有名だが一昔前までは何処でも採れ自家製の葛を作っていた。漢方薬の葛根湯でおなじみだが、その働きは体を温めお腹の調子を整えてくれる。風邪などをひいた時に飲んだ方も多いと思う。この葛を水でといてから加熱するととろりとした葛湯に仕上がる。濃さは葛の加減で薄くも濃くもでき砂糖で甘みを付けて出来上がる。葛湯自体それ程香りがある訳ではないが、初秋の花の香りは生命力旺盛な花とは思えぬほど可憐で初々しい。句はその香りを彷彿とさせてくれる。(y)「季語 葛湯(冬)」