父よ母よつくづく軽き苧殻かな 岩井善子
「父よ母よ」という呼びかけのあとには、「あなたがたのたましいはこの苧殻(おがら)のようになんと軽いことでしょう」という言葉が省かれている。苧殻のあの軽さを、人の命のはかなさに喩えているのだ。「苧殻のごときたましい」という直喩を昇華させることによって、透明感のある一句となった。(大呂2号より kinuta)

「父よ母よ」という呼びかけのあとには、「あなたがたのたましいはこの苧殻(おがら)のようになんと軽いことでしょう」という言葉が省かれている。苧殻のあの軽さを、人の命のはかなさに喩えているのだ。「苧殻のごときたましい」という直喩を昇華させることによって、透明感のある一句となった。(大呂2号より kinuta)