樹には樹の哀しみのありもがり笛 木下夕爾 大呂俳句会 投稿日:2016年11月24日 作成者: dvx223272016年11月24日 「虎落笛」の「虎落(もがり)」とは、竹を編んだ柵や垣根、物干のこと。それに風が吹きつけるとひゅうひゅうと笛のような音を立てる。冬の空を鳴り渡る笛のような風音がその音に似ていることから虎落笛という。句の「樹には樹の悲しみ」、そのまま裏返して読めば「人には人の哀しみ」である。哀しみを樹に託したことで深い孤独感がにじみ出る。(m)