蔓踏んで一山の露動きけり 原石鼎
道にまで伸びだした葛の蔓であろう。それを踏むと引っ張られるように葛全体が動き、その葛が絡まっていた樹木も動いた。「一山の露」は誇張であるが、俳句はときにデフォルメによって作者の心の動きを如実に再現してくれる。葛の蔓を踏んで、思いのほか、大きな動きが伝わったのだ。それに驚いた作者の心の動きが、「一山の露」によってあらわされた。『花影』(kinuta)

道にまで伸びだした葛の蔓であろう。それを踏むと引っ張られるように葛全体が動き、その葛が絡まっていた樹木も動いた。「一山の露」は誇張であるが、俳句はときにデフォルメによって作者の心の動きを如実に再現してくれる。葛の蔓を踏んで、思いのほか、大きな動きが伝わったのだ。それに驚いた作者の心の動きが、「一山の露」によってあらわされた。『花影』(kinuta)