使ってみたい季語8 天の川

太陽系を含む円盤状の銀河である。「冬銀河」という季語もあることから一年中見ることができるが、晩夏から秋にかけてが最も明るく美しい。伝説的には、織姫と彦星を隔てる川とされ、七夕(秋の季語で旧暦の七月七日)の夜、天の川をはさんで、彦星と織姫星が接近することから、年に一度の逢瀬にたとえられ、さまざまな伝説が各地で生まれた。
壮大な空間を感じさせる季語である。壮大さをそのまま詠んだ名句が多い。
荒海や佐渡に横たふ天の川 芭蕉 「奥の細道」
木曾山へ流れ入れけり天の川 一茶 「一茶発句集」
北国の庇は長し天の川 正岡子規 「季語別子規俳句集」
天の川この世の果に旅寝して 長谷川櫂 「初雁」
海原に銀漢の尾の触れてゐむ 西村和子 「かりそめならず」
