氷室守清き草履のうらを干す 前田普羅
氷を供ず(こほりをくうず)という季語がある。旧暦の四月一日から(新暦では五月の半ば)夏を通して、氷室で貯蔵しておいた氷を天皇に献じるというもの。製氷機などなかったころの夏の氷は、庶民には到底手の届かない貴重なものであった。句の「清き草履」氷の上を歩いて濡れた草履であろう。貴重な氷の上を歩く専用の草履であろう。季語は「氷室」、夏の季語である。『普羅句集』(kinuta)

氷を供ず(こほりをくうず)という季語がある。旧暦の四月一日から(新暦では五月の半ば)夏を通して、氷室で貯蔵しておいた氷を天皇に献じるというもの。製氷機などなかったころの夏の氷は、庶民には到底手の届かない貴重なものであった。句の「清き草履」氷の上を歩いて濡れた草履であろう。貴重な氷の上を歩く専用の草履であろう。季語は「氷室」、夏の季語である。『普羅句集』(kinuta)