大呂吟行会_山古志の牛の角突き
闘牛は春の季語ですが、新潟県の山古志地区では冬場を除いた各季節で角突き行事が行われています。
6月8日は梅雨の真っ最中で、日本中が長雨にたたられていましたが、さいわい、山古志では雲間から日が差しこむような天気で、暑くも寒くもないという按配、吟行にはもってこいの日和でした。
中越地震から10年目に当たる今年は、全国各地から闘牛のつわものが参集しての角突き大会で、大会を前に闘牛サミットの会議も行われたとのことでした。
大会の無事を祈念して、まず、角突きの会場に浄めの塩と清酒がまかれました。
緒戦は沖縄から来た闘牛同士のぶつかり合い、小山のような牛がどすんと鈍い音を立てて頭をぶつけ合います。人間ならば頭の鉢が割れてしまいそうですが、闘牛はひるむこともなく相手に角をつきたてようとします。
5番6番と闘いが進むと、いよいよ強豪の出番、闘いも激しさを増します。牛の激しい突進をなだめようとした勢子(牛の引き回し役)が牛の頭に当たって肩を脱臼するというアクシデントも起きました。
棚田の緑が美しい山古志の初夏の一日でした。
【吟行句】
緑陰に角突きの牛繋がるる
山古志に角突の夏来たりけり
角突きの牛のこゑあり夏木立
男衆も獣のごとく牛角力
