くもりたる古鏡のごとし朧月 高浜虚子 大呂俳句会 投稿日:2012年3月5日 作成者: dvx223272012年3月5日 「ごとし」は直喩である。俳句でなくてもよく使われる比喩で「何々のような何々」という形でも表現される。分かりやすい表現方法ではあるが、「真綿のような雪」とか「花のような蝶」とか、陳腐になりやすい比喩ともいえる。句の「朧月」、「古鏡」に喩えられた。それだけならよくありそうな比喩であるが、「くもりたる」が見事。朧月の本質にぐいっと迫る「くもりたる」である。(kinuta)