まいまい句会感想①
花冷えや人数減りし同期会 くに
季語に工夫を。「人数減りし同窓会」も単なる報告の感じがします。「親と娘のうすき縁や鳥雲に」俳句は愛でることが大切です。二つとも少し気持ちが後ろ向きでは?
靴脱いで蟻の行列眺めをり 葦たか
なぜ靴を脱いでいるのか解りません。
春の雪棋士にらみあふ庭園に 一穂
このまま読むと棋士が庭園でにらみ合っているようです。多分棋士の居る部屋から眺めた庭園に春の雪が降っているの だと思うのですが
永日や子ら校庭にいつまでも 一穂
形もできているのですが「いつまでも」が報告です。この「いつまでも」をとり「校庭の子供の声の日永かな」とすると、報告の感じはしないと思います。
きぬぎぬの睫毛に春の愁ひかな かまか
雰囲気に頼りすぎている感じがします。気分だけの俳句。
(立)