1 たんぽぽを百従えて野の仏 せつこ 8 以と_マサ女_ふさ子_弓楽_青海_政代_一竿_たけじ
2 強東風にロープウェイの綱細し くらっ太 1 参月
3 鷹化して鳩となる夜のリネンの香 空吟 2 以と_あつこ
4 つばめ来る戦後が残るマーケット 新太郎 2 ひろし_いつせ
5 鶯の鳴くにまかせて杣の道 くらっ太 3 青海_喜太郎_ばふき
6 東京の地下鉄迷ふ新入生 ひろし 1 いつせ
7 春雨や大川端の灯し頃 秀昭 3 青海_新太郎_政代
8 念入りに畑を探りて畔を焼く 冬菊 0
9 勿忘草心も空も澄み渡り 春生 0
10
11 川岸をのたうつごとき雪解川 喜太郎 0
12 花人に菜種のかおり懐かしき 冬すみれ 0
13 二度寝する亀や春陰の飼育箱 光枝 0
14 のどかさを響かせてゐる木魚かな 松太 6 光枝_以と_冬菊_文夫_凡士_政代
15 声揃え九九の暗唱若葉風 政代 4 秀昭_ひろし_あけみ_田村
16 ままごとの客の裏声花の昼 光枝 0
17 鬼やんま庭を横切る飛行船 田村 0
18 純喫茶うたごえ喫茶昭和の日 凡士 1 松太
19 車椅子で働くナース木の芽晴 とし江 0
20 見下ろせば瀬戸見上ぐれば花の寺 凡士 3 光枝_哲雄_幹子
21 業深し日の始まりや春の虹 参月 0
22 夏が来る棒高跳びのバー越えて 松太 4 とし江_参月_くらっ太_りつ
23 青空や渓流釣りの花筏 森本哲雄 0
24 春愁や路面電車を降り損ね 冬菊 0
25 弁天に百年の供奉白木蓮 あけみ 0
26 ジャングルジム高きで愛でる初桜 とし江 0
27 星一つ四面に響く蛙かな 田村 0
28 鶲翔つ枝端翳るや春浅き 空吟 0
29 朝寝して何も起こらぬ静けさよ 以と 0
30 咲き初めのその一輪や滝桜 以と 0
31 ふらここや吾子膝に乗せ子守歌 ふさ子 1 田村
32 石庭の波ひたひたと花吹雪 以と 2 せつこ_冬菊
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34 明日葉の届く荷物に潮の香も 春生 0
35 春昼や鼻歌まじりの晩け味噌 たけじ 0
36 綿あめの甘き香りや花盛り 幹子 1 文夫
37 朝桜もう敷かれたるブルーシート あつこ 0
38 町割をいそく人なき花の雨 喜太郎 0
39 春風が運んで来るよ牛の声 松太 2 文夫_たけじ
40 春日和お出掛けねだる犬の足 ひろし 1 弓楽
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42 山の奥へ奥へその桜に会ひに あつこ 0
43 ドクターの言葉やはらか春の虹 マサ女 3 冬すみれ_くらっ太_ばふき
44 赤き蕊残してあはれ桜散る ひろし 0
45 葉牡丹の茎立渦を解き放し 冬すみれ 1 一竿
46 夕星に耕しの土匂い立つ りつ 2 秀昭_マサ女
47 長閑さや餌をねだり来る山羊の声 冬菊 2 松太_ふさ子
48 下校子の肩に鞄に飛花落下 マサ女 0
49 生きること楽し八十路の春の土 せつこ 3 百合_光枝_哲雄
50 植田へと五風十雨を願ひけり あけみ 0
51 銀傘に響く歓声風光る くらっ太 1 あけみ
52 春塵や胸底の澱解くるまで 空吟 0
53 信楽の狸の大小木の芽晴れ 文夫 0
54 あの頃やせんべい下駄の一年生 いつせ 0
55 散り頻るさくら入れたき万華鏡 あけみ 3 百合_弓楽_りつ
56 山藤の登るにつれて濃かりけり 新太郎 1 喜太郎
57 花束のほのと香りて春彼岸 秀昭 0
58 さほどには音痴と言えぬ初音かな 弓楽 2 ひろし_凡士
59 櫻しべ一面に敷く無人駅 ふさ子 1 せつこ
60 腕貫は花柄地虫穴を出づ せつこ 1 喜太郎
61 かぎろひの立つ向こう岸魚跳ねる 弓楽 0
62 草原にただ一本の桜かな 参月 1 春生
63 花林檎日本一なりおらが富士 新太郎 0
64 ダンス部の春かき回すキャーミッチー! いつせ 0
65 腰で持ついかなごの鍋母若し とし江 1 凡士
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67 止まらせて見上げさせたる桜かな 青海 0
68 鯉のぼり彼方の屋根にひかりいて 喜太郎 0
69 公園で鳩に餌やる日永かな 森本哲雄 0
70 祥月や花冷え来る正一合 和彦 2 マサ女_たけじ
71 鯛丼をロボット運ぶ花の昼 冬すみれ 1 哲雄
72 囀りとさへづり火花散らし合ふ 春生 0
73 磯の香をまとった親子と隣席す 幹子 0
74 たんぽぽやゴミ捨て禁止の立看板 政代 0
75 無住寺の墓石に積もる落花かな 弓楽 0
76 花水木コードの質を探求し ばふき 0
77 干しぜんまい水に戻して日永かな りつ 1 百合
78 滋賀京都女かしまし花めぐり 幹子 0
79 今日もまた妻の洗濯風光る たけじ 1 空吟
80 懐かしき昭和の恋歌花の宴 森本哲雄 0
81 蓮華草小さな努力の積み重ね 参月 1 幹子
82 退院の草餅甘き我が家かな たけじ 1 ばふき
83 うぐいすの声近づきぬじっと見る 青海 1 ふさ子
84 執着のプリン躑躅が咲き始め ばふき 0
85 花吹雪ろくろ首らの笑いけり 和彦 1 参月
86 屋根覆ふブルーシートに黄砂降る 百合 2 春生_いつせ
87 本棚の夢の欠片よ春惜しむ 光枝 1 和彦
88 遠山は黄砂に隠れ車馳せ ふさ子 0
89 二三枚花びらの乗せて干し布団 りつ 1 松太
90 酌み交わす懐かしき友山笑う 田村 0
91 蝶の昼切株に置く楽譜かな あつこ 4 秀昭_空吟_新太郎_くらっ太
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93 竿一本と少年の春休み 秀昭 2 空吟_りつ
94 汽笛一つ海の朧を曳きゆける 百合 7 冬すみれ_冬菊_とし江_和彦_新太郎_幹子_一竿
95 春陰の不安打ち消す事実かな ばふき 0
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97 コーラ積む赤きトラック若葉風 マサ女 2 とし江_あつこ
98 入学の一人は松葉杖で来(き)ぬ いつせ 0
99 草だんご区切りつきたる一仕事 文夫 1 冬すみれ
100 坂多き路地巡るバス白木蓮 政代 0
101 玉葱の輪切りの渦や花の雨 文夫 1 和彦
102 のどかにも蛸壷山と積み上げて 百合 1 春生
103 春雨や濡れて帰らぬ女かな 和彦 0
104 街並みを見渡す寺や飛花落花 青海 2 せつこ_あつこ
105 囀や空から届く宅配便 凡士 1 あけみ