まいまい句会感想②
花林檎かなたに見ゆる津軽富士 雅宏
句の形も整っていますし、言いたい事もちゃんと伝わって来る句です。点が入らなかったのは誰もが何処かで似た風景を只言い取ったのみに終わってしまったからではないでしょうか。もう少し自分なりの発見や言い方を学んで行くと良いと思います。
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白広ぐ津軽に剪定枝の濃き 一穂
「白広ぐ」が解りません。また、「剪定枝の濃き」も不明です。
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虎杖や村夕づきて影高き 一穂
「影高き」何の影がたかいのかもう少し具体的に。
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おぼろ月甚平鮫があぶく吐き 葦たか
「あぶく」とおぼろ月の取り合わせの句で面白いと思いますが、この句の場合「甚平鮫」が強すぎるようです。
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春の田やふはふは動く鷺の影 いつせ
「動く」がよけいです。「ふはりふはりと」としても当たり前の句です。
(立)