まいまい句会感想①
淡き恋忍ぶ恋なし猫の恋 真紀子
調子がよく点数が入った句ですが、調子に流れ過ぎてしまったようです。理屈が見え隠れするのも気になるところです。
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春の子よ野辺はをみなの笑ひ声 政己
春の子がおおざっぱ過ぎて、意味が通りにくいとおもいます。
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跳ね返り来る朝日や桃の花 朝男
桃の花に朝日が当たっている様子を句にしました。言い回しも工夫されたようですが、跳ね返り来るには少し無理を感じます。
桃の花水面は朝日返し来る
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通販にようやく馴れて蛍烏賊 新米
蛍烏賊の季語がとってつけたようです。
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道端の泡立つほどの雪柳 孤月
道端が場所の説明で終わっています。
野仏へ泡立つほどや雪柳
(立)