若竹や鞭のごとくに五六本 川端茅舍 大呂俳句会 投稿日:2018年5月13日 作成者: dvx223272018年5月13日 直喩の俳句、水分の多い、しなやかな若竹、古い竹に混ざって五六本見えるのだろう。(m)
店頭に冷やし中華始めました えいこ 大呂俳句会 投稿日:2018年5月10日 作成者: dvx223272018年5月10日 こういうことも詠めるのだから俳句は楽しい。「店頭に」が少々説明くさいので、ぽんと置く呼吸で「冷やし中華始めましたと窓ガラス」。(m)ネット句会より
ソーダ水方程式を濡らしけり 小川軽舟 大呂俳句会 投稿日:2018年5月9日 作成者: dvx223272018年5月9日 方程式が書かれているノートを濡らしたのだろうが、「ノート」を飛ばしたところが描写の力。(m)
坂下りて杉四五本の夏野かな 原月舟 大呂俳句会 投稿日:2018年5月8日 作成者: dvx223272018年5月8日 どうということもない風景描写であるが、水平と垂直の美しさを感じさせてくれる。(m)
柿若葉雨に重なる雨の音 松の 大呂俳句会 投稿日:2018年5月7日 作成者: dvx223272018年5月7日 「雨に重なる雨の音」はどちらかと言えば暗い描写であるが、「柿若葉」という季語がそれを明るい雨に変えている。(m)ネット句会より
やはらかに押しあへる巣の燕かな 長谷川櫂 大呂俳句会 投稿日:2018年5月6日 作成者: dvx223272018年5月6日 燕が巣を作る店は繁盛するといわれるように、燕は商店などの賑わいを恃みに天敵から身を守る。句の燕の子も、人間の営みの近くにあることで安全を保たれているのだろう。大きな口をあけてにぎやかに餌をねだる燕の子、鴉や蛇などの天敵に襲われずにそのうちの何羽が巣立つことができるのか。やわらかに押し合いながら、なかには、巣の外に放り出される燕もいる。(m)
おそるべき君等の乳房夏来る 西東三鬼 大呂俳句会 投稿日:2018年5月5日 作成者: dvx223272018年5月5日 「おそるべき」は若い女性たちの豊かな胸を称えた言葉。畏敬の念もあっておそるべき乳房なのである。(m)
一つは花一つは莟二輪草 長谷川櫂 大呂俳句会 投稿日:2018年5月3日 作成者: dvx223272018年5月3日 見たままを描写することも俳句の技法のひとつ、そこに発見があれば単なる写生にとどまらない。(m)
行く春を近江の人と惜しみける 芭蕉 大呂俳句会 投稿日:2018年5月2日 作成者: dvx223272018年5月2日 「惜しみけり」ではなく、「惜しみける」と連体形で終わっている。「惜しみけり」には現在完了形の感じがあり、「惜しみける」には現在進行形の雰囲気がある。(m)
二またになりて霞める野川かな 白雄 大呂俳句会 投稿日:2018年5月1日 作成者: dvx223272018年5月1日 高いところから眺めているのだろう。春の日をあびてきらきらと流れる川。二またといって、霞がかった春の大地がまるで豊かな女体でもあるかのようだ。(m)