冬晴をすひたきかなや精いつぱい 川端茅舎

冬晴を吸うのではなく、冬晴の空気を吸うのが正しい日本語である。こうした省略は、ときに俳句を分かりにくくするが、この句の場合は、句の意味が曖昧になることはない。飛躍した表現が茅舎の願望をより強く現す。肺を病んで喀血した茅舎。精一杯吸えぬがゆえに、なおいっそう美しい冬晴の空である。(m)


冬晴を吸うのではなく、冬晴の空気を吸うのが正しい日本語である。こうした省略は、ときに俳句を分かりにくくするが、この句の場合は、句の意味が曖昧になることはない。飛躍した表現が茅舎の願望をより強く現す。肺を病んで喀血した茅舎。精一杯吸えぬがゆえに、なおいっそう美しい冬晴の空である。(m)