まいまい句会感想②
三代の夢を見てきし籐寝椅子 風の鳥
「三代の夢」が少し曖昧に感じます。
天に星地には数多の虫の闇 いつせ
言いたい事はわかるのですが、「多数の虫の闇」が少しおかしいように思います。
梅雨明けの空へ槌音叩きこむ すずめ
「音叩きこむ」がどうでしょうか
蝉声のせかされしごと朝の膳 花水木
「蝉声」は少し耳になじまないように感じます。「蝉の声」とした方がよいとおもいます。「朝の膳蝉鳴く声にせかされて」 例えばこのように直したとしても、これが絶対ではありません。直した句をまた、他の人が読んでこれはつまらないと思う事はよくある事です。花水木さんの句が悪い訳ではありませんが、直した句を投句して文句を言われたとしても、それは原句に添って直したもので、何もかも直してしまえばその人の句ではなくなってしまいます。この直した「朝の膳蝉鳴く声にせかされて」もある人が読めば「蝉鳴く声」の「鳴くはいらない」「みんみんにせかされている朝の膳」で十分だと言う人もいるはずです。また「蝉の声にせかされている朝の膳」と直す人もいるでしょう。直しはあくまでも参考です。そこから自分で考えないと句は上達しないと思います。
(立)
