今宵この天のまほらを雁わたる 長谷川櫂 大呂俳句会 投稿日:2019年9月15日 作成者: dvx223272024年10月13日 「まほら」は万葉集などに見られる古い言葉で、すぐれてよい場所というような意味、「今宵この」という畳みかけによって導かれる「天のまほら」は、大いなる満月の空でなければならない。夜中に渡る雁を、月影としてとらえてもいいし、はるかな鳴声としてとらえてもいいだろう。さらに、作者の心のうちを渡る雁としてとらえることも可能である。美しい秋の夜空を讃えた一句である。(m)「季語 雁(秋)」