まいまい句会感想
初鰹囲む野宴に宵の月 いつせ
投句された他の二句に比べ解りやすい句なのですが、一読して「ああそうですか」と納得して終ってしまうような作りです。読み手の共感を得る作り方をなさると良いと思います
しゃっくりの母は庭から春寒し ばふき
少し解りにくい句です。しゃっくりをしながらお母さんが庭から上ってきたということでしょうか。一読して読み手にすっと入ってくるような作り方を。
白日傘軍艦島に人溢れ 春生
日傘をさしているのは人ですから、人溢れは不要です。白日傘が溢れている軍艦島でよいのではないでしょうか
仄かなる命こぼしつ初蛍 悠
「こぼしつ」が少し言い過ぎのようです。「命をほろと初蛍」ぐらいでよいと思います。
手出しせず見守つてをり白日傘 ひとみ
舌足らずで何を見守っているのか読み手には解りにくいと思います。
坂上の鴎外旧居桐の花 ひろし
「坂上」ここは字余りになっても「坂の上」と言いましょう。「坂の上の鴎外旧居桐の花」動詞を一つ入れる工夫をなさってください。
菖蒲湯も母が仕舞いとなりにけり ヤチ代
頂いた句です。「菖蒲湯も」の「も」が菖蒲湯のほかに何かあるようなことを連想させるので「菖蒲風呂」としてはどうでしょうか。
卯波寄す松島青く光りけり くに
よくまとまっている句なのですが、「卯波かな」とおきたいところです。また、島が青く光るというのが少し抽象的で、光っているのは松島の松ではないのでしょうか。
「松島の松かがやける卯波かな」
りつ
