まいまい句会感想
だれかれと一輪の梅伝へたき
ひろしさんの高点句でした。正確には 誰彼となく伝えたし梅一輪 ではないでしょうか。梅の花を一輪見つけた喜びが感じられる心弾む句でした。
同じ作者で 一木の朽ちし仏や春浅し と言う句があり木造の仏様が朽ちている様子を詠んだものと思われますが本来なら 仏は朽ちて一木に と言った方が良いと思います。
風花や恋しき人に寄り添ふて
くにさんの句ですが少し甘すぎるようです。俳句は全部言ってしまうと、読み手は「ああそうですか」と納得して終わってしまいます。朧夜の句も作者の気持ちは解りますが、俳句と言う文芸を考えるならいま少し気持ちを引いて読み手に想像の余地を残しておくほうが心に届く句になると思います。「寄り添ふて」は「寄り添うて」、ウ音便です。
けふからは春の鳥なり庭に来て
ひとみさんの句ですが、最後に置いた「庭に来て」が句の足を引っ張っているようです。庭に来て春の小鳥となりにけりくらいの軽さで良いのではないでしょうか。
早朝の魚版の音の余寒かな
やちよさんの句です。季語が少しつきすぎの感じです。作り方によっては「魚版の音」の音もとることが可能ではないでしょうか。「魚版を響かせて」とすれば違った展開が出来ると思います。
裏山に風吹き渡る猫の恋
春生さんの句です。「裏山に風吹き渡る」これは良く目にする中七ですが、猫の恋をつけたところがこの句の良さです。
りつ
