啄木忌(たくぼくき)

【解説】
四月十三日の石川啄木の忌日。明治十九年、岩手県にに生まれる。「明星」の詩人として登場したが、小説家を目指して職を転々とする。明治四十三年に三行書きの歌集「一握の砂」を出した。明治四十五年、二十六歳で没した。
【分類】
晩春・行事
【例句】
| 啄木忌いくたび職をかへてもや | 安住敦 |
| ある年の花遅かりき啄木忌 | 久保田万太郎 |
| ひところのわれをかへりみ啄木忌 | 桂信子 |
| あ・あ・あ・とレコードとまる啄木忌 | 高柳重信 |
| 戦経て傷みし身なり啄木忌 | 村山古郷 |
| その辺の草を歩いて啄木忌 | 大峯あきら |
| 物書くは巣籠るに似て啄木忌 | 鷹羽狩行 |
| あふらるる辛夷の花や啄木忌 | 長谷川櫂 |
| あくびしていでし泪や啄木忌 | 木下夕爾 |
| いつ消えしわが手のたばこ啄木忌 | 木下夕爾 |
| なりはひの下駄の片減り啄木忌 | 鈴木真砂女 |
| みちのくはおぼろなるべし啄木忌 | 飯田龍太 |
| うつうつと夜汽車にありぬ啄木忌 | 藤田湘子 |
| ほどほどに飲む事覚え啄木忌 | 河口夏実 |
| 海に来て星のただなか啄木忌 | 武田百合 |
