まいまい句会感想②
直向きに今を生きをり猫の恋 せつこ
その通りなのですが「猫の恋」はとても激しいもの。人間から見ると命がけの感じがします。例えば「餌などは見向きもせずに恋の猫」など。
寒鴉芥を漁るる一羽二羽 一竿子
少し語順を変えて「一羽二羽芥を漁る寒鴉」
土起こす農夫の背中に春日差す 参月
「春日」かなで俳句の場合はもう日がさしている事になります。「農夫の背に春日かな」
雪原の隙間探して餌を食む 参月
「探して餌を食む」少しくどくどと述べすぎの感じがします。例えば「雪のひま餌を探せる鴉かな」
(立)