まいまい句会感想①
くしゃみして老いたる母の眼のうるむ 諸子
霜降りて朴葉肋骨白く浮き 諸子
小雪降り塀の上なり雪仏 諸子
一句目の「くしゃみして」の「して」二句目「霜降りて」の「降りて」小雪降りの「降りて」は前にも書かせて頂きましたが、○○してという述べ方は間延びした表現で条件付けの感じになります。一句目二句目は「大くしゃみ」「霜降や」と置き換えられますし、小雪にいたっては雪の傍題が沢山あるのではないでしょうか。
パン種のふくらみ遅々と余寒なほ あつこ
寒いのでパン種がなかなか膨らんでこないという因果関係で成り立っているのではないでしょうか。違う季語を付けたほうがよいと思います。
教会のミモザのシャワー浴びにけり こうせい
ミモザのシャワーは作者の工夫したところだと思いますが、俳句はくどくど述べないことが大切。例えば「日曜のミサ金色のミモザかな」くらいに留めていてもよいのでは?
(立)