まいまい句会感想①
コスモスやなかなか死なぬ固陋かな いきか
言い回しが少し露骨すぎるようです。
掌に月を掬ひて露天の湯 かまか
互選にも入っているので句は出来ていますが、似ている句が沢山あると思います。
炎立つ数百万の彼岸花 くに
頂いた句です。比喩は印象をはっきりと言った方が良いと思います。「炎立て百万本の彼岸花」ただし彼岸花を炎などに見立てた句は多いと思います。
ひよんと跳ね角切の鹿一目散 政己
鹿一目散はよいのですが、「ひよんと跳ね」の描写が弱いと思います。
流星やひとり減りしか同窓会 哲雄
流星とこの世を去った友が付きすぎだと思います。
いつだって隅に座るの野紺菊 梅花
野紺菊がいつも隅にあるということですか。この言い回しだと意味が曖昧でよく解りません。
(立)