まいまい句会感想①
新しき家の引越し風薫る ほしくづ
このままですと、家が引越したようです。「今日からは新しき家風薫る」
浮き沈み激しい母や心太 一穂
浮き沈みの使い方が適切ではないようです。
黒猫の目に月飼ひて夜易き 一穂
猫の瞳が大きくなったり小さくなったりする事でしょうか。少し解りにくい。
今立たん翼競り合う燕の子 輝久
「今立たん」がとても説明っぽく感じます。このままでしたら「燕の子翼を競ひ飛びたてり」もう少し気持ちを込めて「青空へ翼競うて燕の子」
灯台の径はここまで皐月波 政己
頂いた句ですが、皐月波がつきすぎですのでもう少し離れた季語が良いと思います。
面乱す鯉の尾鰭や杜若 政己
水面と正確に言わないと「面乱す」だけでは通じません。「杜若水面を乱す鯉の鰭」
(立)