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カテゴリーアーカイブ: エッセイ

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間違いやすい季語?

大呂俳句会 投稿日:2017年6月9日 作成者: dvx223272017年6月9日

夏木立・冬木立
 夏木立も冬木立も一本の大きな樹を指す季語ではありません。木立は何本何十本の木が群がって立ったものをさします。したがって、夏木立も冬木立も群がった木々ということになります。一本の木を指すのなら、「夏木」「冬木」という必要があります。
  
  まづ頼む椎の木もあり夏木立  芭蕉
  いづこより礫うちけむ夏木立  蕪村

  斧入れて香におどろくや冬木立 蕪村
  大佛の胸あらはなり冬木立   寺田寅彦

  雨浸みて巌の如き大夏木    高浜虚子
  売家につんと立つたる冬木かな 一茶

(有)

間違いやすい季語④

大呂俳句会 投稿日:2017年6月2日 作成者: dvx223272017年6月2日

五月雨・五月晴
 五月雨(さみだれ)は新暦の五月に降る雨のことではなく、五月晴(さつきばれ)も新暦五月のすがすがしい晴れではありません。五月雨は、旧暦五月の雨のことで、今の暦に直すのなら梅雨時の雨を指します。梅雨は季節をさすこともありますが、五月雨は梅雨時の雨そのものなのです。五月晴も同様です。梅雨時の晴れですので、梅雨の晴間とほぼ同じ意味になります。
  
  五月雨を集めて早し最上川  芭蕉
  五月雨や大河を前に家二軒  蕪村

  朝虹は伊吹に凄し五月晴れ  麦水
  うれしさや小草影もつ五月晴 正岡子規

(有)

間違いやすい季語③

大呂俳句会 投稿日:2017年5月30日 作成者: dvx223272017年5月30日

卯の花腐し
 卯の花腐しは、卯の花が腐ったようになって散ることではありません。旧暦の四月は卯月、つまり卯の花の月です。そのころは雨の続く日がよくあって、卯の花を腐らせてしまうのではと言うことから、そのころの長雨のことを卯の花腐しとよぶようになりました。卯の花腐しは旧暦四月の長雨を指す季語なのです。
  
  ものかげの青く卯の花腐しかな 山本洋子
  万太郎逝きて卯の花腐しかな 石田波郷

(有)

間違いやすい季語②

大呂俳句会 投稿日:2017年5月19日 作成者: dvx223272017年5月19日

剪定と木の枝払ふ
 剪定は、茂った庭木の枝を払い、庭木の形を整えることではありません。庭木や街路樹の枝を払うことは夏の季語「木の枝払ふ」であって、春の季語「剪定」とは区別しなければなりません。剪定は春先に果樹の枝を払う作業で、果樹であることが重要です。りんご・梨・桃・梅などの果樹は三月の初めころ新しい枝を伸ばし始めます。伸びすぎた小枝や枯枝を刈り込んで形を整えて実のなりをよくするのが剪定です。
  
  剪定を促すひかり野にあふる 福田甲子雄
  剪定の枝を藪より引き出だす 大串章

(有)

間違いやすい季語①

大呂俳句会 投稿日:2017年5月12日 作成者: dvx223272017年5月12日

 普段、何気なく使っている季語も、本当はこんな意味だったのかというものがいくつかあります。新暦と旧暦の季節のずれから生じるもののほか、日本語の微妙なニュアンスによって誤解が生じたものなど、いくつか選んで解説します。

屠蘇と年酒
 屠蘇は正月の年始客に出す酒ではありません。延命長寿を願い、山椒・肉桂・白朮などを調合して作る薬酒のことです。年賀の客に振舞うのは「年酒」であって「屠蘇」とは区別する必要があります。
  
  指につくとそも一日匂ひけり  梅室
  掌にいと軽かりし屠蘇袋    木内彰志

  子の妻の美しかりし年酒かな  細川加賀
  年酒して獅子身中の虫酔はす  飴山實

(有)

青梅の蕨のエキス

大呂俳句会 投稿日:2016年5月16日 作成者: dvx223272016年5月16日

warabi青梅1kgを出汁醤油に漬けて一週間、かなり酸味の強い醤油が出来上がる。
これが「梅醤油(去年のもの)」、これを今年取れた蕨のおひたしと合わせようというのだ。

適当に切った蕨をタッパーに入れて、蕨の半分くらいの量の梅醤油を流し込む。蕨から水分が出てすぐにひたひたになる。半日くらいで食べ頃になるが、二週間くらいは保存がきく。
酒の肴にもご飯のおかずにも絶品であるが、蕨を食べたあとのつけ汁も利用できるからうれしい。

塩分控えめな食事を余儀なくされている私は、この特製醤油を冷奴や納豆に使っている。蕨のエキスを吸った、まろやかな酸味を持つ醤油が豆腐や納豆をおやっと思えるほど引き立ててくれる。
きのうはこの醤油を、つけ麺の汁でためしてみた。冷し中華の油分を抜いたような軽やかなつけ汁である。
味もさることながら健康にもいい梅・蕨醤油である。山の蕨が手に入る人はぜひお試しを。

酢醤油にひたひた漬かる蕨かな  松太

日脚伸ぶ

大呂俳句会 投稿日:2016年1月26日 作成者: dvx223272016年1月26日

hiasi 
 心なしか、日が永くなっている。冬至からもうひと月、この時期は一日に一分くらいづつ日が長くなっているらしいから、冬至から数えれば三十分くらいは日が伸びていることになる。
 「日脚伸ぶ」という季語は、晩冬の季語、厳密に言えば二月三日の節分までの季語ということになる。これから節分まで日が伸びたとしても、冬至との差はせいぜい四十分くらいというところだろう。してみると、「日脚伸ぶ」という感覚は、三十分から四十分くらいの時間差の感覚にすぎない。それでも、日が伸びたなあ、という思いが否めないのは、夕方の四時から五時ころが日本人の活動の一番活発な時間と重なっているせいかもしれない。
 たかが三十分の日脚でもありがたいのは、その先に春の「日永」があるがゆえ。新潟の冬は、むしろ、これからが本格的であるが、「日脚伸ぶ」によって、その先にほんのりと春が見えているのである。(m)

選集にかかりし沙汰や日脚のぶ  高浜虚子
ひと〆の海苔の軽ろさや日脚伸ぶ  鈴木真砂女
日脚のび父の齢をひとつ越ゆ  飴山實

桑の実

大呂俳句会 投稿日:2015年6月10日 作成者: dvx223272015年6月10日

kuwanomi きのう、ちかくの山で桑の実を摘んできました。ジャムにすると野趣あふれる味になります。いつもの年ですと、亀虫が桑の木に大量に発生するのですが、今年はそういうこともなく、いい状態の桑の実を収穫することができました。五月にいい天候が続いたのがよかったようです。

*

桑の実の籠に落ちたる毛虫かな
ばらばらと水面を叩き桑苺
どつすんとバケツ一つや桑苺
ぬばたまの桑の実水に沈みあり
桑の実にしてくれなゐとぬばたまと
桑の実を摘みてぞ大和をとめなる
母も摘み娘も摘みて桑苺
かぐはしく煮詰め煮詰めて桑苺

(m)

麗か(うららか)と長閑(のどか)

大呂俳句会 投稿日:2015年4月23日 作成者: dvx223272015年4月23日

nodoka どちらも春の時候の季語で、ネット歳時記「きごさい」の解説によれば、麗かは「春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさま」を言い、長閑は「春の日ののんびりとしたさまを」言う、とある。二つの季語に共通しているのは「春の日」に関わった季語であると言うことだが、山本健吉の『基本季語五〇〇』(講談社学術文庫)によれば、二つの季語は、「同じ意味合いをもちながら、前者(麗か)は主として春の陽光(SUN)に、後者(長閑)は主として春の一日(DAY)の形容に言う。」ことらしい。そもそも、「春の日」という季語が、春の陽光(SUN)と春の一日(DAY)という二つの意味を持つ。麗かな春の日差し、長閑な春の一日、と区別して覚えて、この二つの季語をうまく使い分けたいものである。

 では、麗かと長閑の俳句をいくつか。

 うららかや業平塚はただの石 阿部みどり女
 うららかにきのふはとほきむかしかな 久保田万太郎
 うららかや女つれだつ嵯峨御室 正岡子規
 うららかな犬の背中がそこにあり 石田郷子
 うららかや海に入りたき川の魚 鷹羽狩行
 大谷の底に村ある麗らかに 内田百間
 うららかなけふのいのちを愛しけり 日野草城
 うららかに木馬は回りきたりけり 唐振昌

 銭なくてたもとふたつも長閑なり 一瓢
 のどけしゃ津々浦々のおもはるゝ 白雄
 長閑さや簀にはぢかるる海苔の音 大江丸
 白魚のすこしまがりて長閑なり 成美
 のどかさや大河を渡る蝶一つ 蒼狐
 長閑さや山焼く煙山を這ひ 松本たかし
 さびしさや撞けばのどかな鐘の音 矢島渚男
 長閑なるものに張子の犬のかほ 長谷川櫂

どんど焼

大呂俳句会 投稿日:2015年1月12日 作成者: dvx223272015年1月12日


 動画は、きのう新潟市秋葉区子成場で行われたどんど焼です。
 もともとは1月15日の小正月に行われる行事ですが、今では子どもたちが休みの第二日曜日に行われることが多いようです。
 信濃川の河川敷に設えられた竹と藁のどんどは、高さおよそ5メートルほど、日暮れ時にあわせて、火が放たれると、勢いよく燃え上がります。

  門松が丸ごと燃えてどんどかな
  竹爆ぜる景気の音をどんどかな
  子どもらが火を喜べるどんどかな
  

 画面、どんどの左端に見えるのが門松です。
 竹が爆ぜる音も今年の景気を象徴するようで、快く響きます。
 火の勢いが衰えてくると竹の先にスルメを吊ってどんどの火であぶります。それを食べると一年を無病息災で過ごせるとのことです。小雪がふるなか寒いだろうと、地元の青年が振舞ってくれた甘酒が印象的でした。

 闇深くどんどは燠(おき)となりにけり

(m)

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