1 窓辺の木物の諭しか枝払ふ 三男 0
2 ただ歩くことの幸せ鴨足草 せつこ 2 くらっ太_青海
3 吊り橋の下をくぐりし夏燕 ひろし 1  田村
4 頂上がもう一息と青葉風 青海 0
5 青葉風ロンドンバスの二階席 秀昭 1  和彦
6 梅雨寒やむつきのままに犬逝きぬ 幹子 0
7 サングラスかけて無口の人となる 喜太郎 7 百合_秀昭_くらっ太_ひろし_ 和彦_青海_りつ
8 対岸のラッパの音や夕涼し 参月 0
9 甚平やまだ衰へぬ白き足 喜太郎 1 かずえ
10 しろがねの雨の匂ひや額の花 ひろし 0
11 藩校も母校も知るや樟若葉 凡士 3 ひろし_ 田村_冬すみれ
12 夜濯ぎや客引き上げし路地の裏 かずえ 0
13 廃校舎端午の空の広きかな 空吟 0
14 緑陰の木洩れ陽揺るる児の寝息 田村 1 ふさ子
15 梅雨燕シャッター街を行き来する いつせ 3 空吟_とし江_参月
16 ぐんぐんと雲が育つやハンモック 松太 5 哲雄_以と_凡士_いつせ_政代
17 駄目ということがしたい日水中花 かずえ 1 松太
18 蚊防ぎの液体天井付近舞ひ ばふき 0
19 花栗や山姥は髪ふりみだし りつ 0
20 洗濯のタグ見えてますアロハシャツ 以と 0
21 吾子すやと左手に送る団扇風 田村 0
22 蒼き空水田は早苗待ちにけり 弓楽 2 かずえ_りつ
23 父の日や父となれずも妻の酌 喜太郎 3 松太_弓楽_新太郎
24 二人して空仰ぎ見る夏至の夜 和彦 0
25 風神も雷神も去れ螢生る 春生 1 てづかな
26 新馬鈴薯を選りて宅送あかね雲 マサ女 0
27 柿若葉貯金するより使うべし 哲雄 0
28 弁当の蓋に伽羅蕗いただきぬ 百合 2 光枝_りつ
29
30 半球は穴ぼこだらけ麦の秋 春生 1 空吟
31 風に乗る星の王子や麦の秋 冬菊 0
32 車庫口は開け放しまま出水あと 三男 1 政代
33 豊作の予感の香り蜜柑花 弓楽 0
34 茄子の花女系代々いじつぱり 光枝 5 松太_あけみ_ひろし_凡士_いつせ
35
36 通し鴨天守を掘りに映しけり 冬すみれ 2 三男_ばふき
37 紫陽花や雨でさえるや薄みどり ふさ子 0
38 ちりとりにやがて収まる凌霄花 弓楽 1 ばふき
39 姫神の産屋顕に雪解富士 春生 0
40 雨上がり夏の匂いもゆらゆらと 参月 0
41 万緑の風と連れ立ち握り飯 てづかな 1 参月
42 手になじむ包丁朝の風涼しの いつせ 0
43 夕虹や腰をさすって 老農夫 光枝 0
44 島じゆうの猫は波止へと鰹船 凡士 1 喜太郎
45 麦秋や越前行けば竹人形 一竿 0
46 放課後は赤白黄のかき氷 幹子 0
47 梅雨寒や鐘の音とどく一人卓 あけみ 0
48 幼子の”いや”の一言青嵐 くらっ太 2 とし江_新太郎
49 更衣隣の子らは中学生 和彦 0
50 水澄むや信濃にきつい関所跡 冬すみれ 1 一竿
51 白絹の天より垂れし走り梅雨 くらっ太 0
52 タッチパネルに戸惑ふ婆や夏の昼 あけみ 1 かずえ
53 青大将三日逗まる山の宿 かずえ 0
54 仏文科休講につきあんみつ屋 新太郎 2 以と_光枝
55 草笛を吹いて冒険始まりぬ せつこ 1 秀昭
56 火取虫もんどりうつて火に落ちぬ りつ 0
57 夏つばめ大往来や奈良井宿 とし江 0
58 代役の個性も光る穴子丼 てづかな 0
59 虎魚買う引き寄せられて目が合うて せつこ 0
60 アカシヤの落花舞わせてバスの来る 空吟 0
61
62 端居して余命と財と聞かさるる 以と 2 三男_弓楽
63 雨蛙喉震はせてもの申す 光枝 1 ふさ子
64 緑さす窓全開の定期バス とし江 1 哲雄
65 初夏や騎手振り落とし駆ける馬 冬菊 1 てづかな
66 風を抜き風をおひかけ夏のれん とし江 1 青海
67 その下を水流るるやハンモック 松太 1 いつせ
68 祖父祖母の粽の結ひ目解く子かな 三男 1 ふさ子
69 犬走る白詰草の野を走る 政代 0
70 新馬鈴薯を宝のごとくさぐり掘る マサ女 0
71 トマト浮きラムネは沈む清水かな 松太 2 喜太郎_幹子
72 太宰忌や茜に染まる跨線橋 新太郎 1 マサ女
73 我が悩み小さきことよ花あやめ 哲雄 1 せつこ
74 土砂降りに途切れ途切れや蟇の声 冬菊 0
75 ほたる火や影絵のごとき夜の森 青海 1 春生
76 友減るも残る俳句や青葉木菟 新太郎 1 三男
77 更くる夜の風重たしや栗の花 りつ 3 くらっ太_せつこ_ 田村
78 思い出は遙かなるかな麦の秋 文夫 0
79 沙羅の花訃報載せたる回覧板 政代 2 あけみ_一竿
80 夏空や風とたゆたう畑の草 マサ女 0
81 雲の峰眺めるだけの海になる 幹子 1 マサ女
82 路面電車駅舎はメトロ梅雨晴れ間 ふさ子 0
83 打水や駆け抜けて行く陸上部 田村 2 とし江_光枝
84 一坪にじゃがいもトマト茄子の花 青海 1 凡士
85 境内に水流れをリ半夏生 いつせ 0
86 川風もつまみの一つボート行く 参月 0
87 神輿舁く六尺一本男衆 文夫 0
88 一冊と一杯ありて夕端居 以と 6 百合_冬菊_冬すみれ_新太郎_一竿_ばふき
89 梅雨晴間飲めない酒を飲んでみる 和彦 0
90 梅酒飲み炊き込み御飯を二杯食べ ばふき 0
91 梅干すや一粒ごとに陽の重さ あけみ 7 百合_秀昭_哲雄_てづかな_マサ女_ 和彦_幹子
92 母の日やノート二冊に献立帖 百合 0
93 咲き揃ひ水辺明るし花菖蒲 文夫 0
94 引き寄せて名指す山並夏はじめ 秀昭 0
95 竹が竹擲つ音しきり青嵐 くらっ太 4 春生_あけみ_文夫_冬菊
96 鮎釣りや等間隔に人の影 てづかな 0
97 白牡丹由来の重み通す城 冬すみれ 0
98 話し込む日傘や少し傾きて 一竿 2 空吟_弓楽
99 逞しき二の腕あらわ更衣 政代 2 春生_以と
100 記紀になき卑弥呼と五王実梅落つ 凡士 0
101 マーガレット褻の帯びたるも白尽くす 空吟 0
102 街を抜け植田を抜けて筑後川 ひろし 1 喜太郎
103 草むしり家の電話が鳴りやまず 百合 4 文夫_冬菊_幹子_政代
104 夏来たるたかが八十路と人の言ふ ふさ子 1 冬すみれ
105 虹消えてエンドロールのやうな空 秀昭 2 せつこ_参月
106 草取りに集ふ笑顔の町内会 哲雄 0
107 蒲の穂の成長しすぎて胸の前 ばふき 0
108 被せたる袋の枇杷や静かなり 一竿 0