一句を読み解く88
碪打て我にきかせよや坊が妻 芭蕉
碪はきぬたと読む。布を柔らかくしたり、艶を出すための作業がきぬた打ち。
句は命令形になっているが、別に、坊さんの妻に命令しているわけではない。そういうことになったらいいなあという、願望の表れくらいととらえればいいだろう。きぬたを打つ音はものの哀れをさそうとして、古来多くの歌人に詠まれている。(松)
碪打て我にきかせよや坊が妻 芭蕉
碪はきぬたと読む。布を柔らかくしたり、艶を出すための作業がきぬた打ち。
句は命令形になっているが、別に、坊さんの妻に命令しているわけではない。そういうことになったらいいなあという、願望の表れくらいととらえればいいだろう。きぬたを打つ音はものの哀れをさそうとして、古来多くの歌人に詠まれている。(松)