一句を読み解く87
田に落ちて田を落行くや秋の水 蕪村
季語は「秋の水」だが「落し水」のことを詠んでいる。「落し水」は、稲が生長していらなくなった田の水を落すという作業で秋の季語。句の「秋の水」を「山の水」に置き換えれば、「落し水」を季題とした俳句で通用する一句である。「田に落ちて田を落行くや」というリフレインがここちよい。(松)
田に落ちて田を落行くや秋の水 蕪村
季語は「秋の水」だが「落し水」のことを詠んでいる。「落し水」は、稲が生長していらなくなった田の水を落すという作業で秋の季語。句の「秋の水」を「山の水」に置き換えれば、「落し水」を季題とした俳句で通用する一句である。「田に落ちて田を落行くや」というリフレインがここちよい。(松)