新米もまだ草の実の匂ひかな 蕪村
「匂ひ」というと、炊き立てのご飯の匂いを想像してしまうが、蕪村の句の「匂ひ」は生米の匂いであろう。生米というより、脱穀を終えたばかりの籾状の米かもしれない。「草の実の匂ひ」は未熟というよりも新米のその新鮮さを讃える言葉、収穫の喜びが伝わってくる一句である。(松)
「匂ひ」というと、炊き立てのご飯の匂いを想像してしまうが、蕪村の句の「匂ひ」は生米の匂いであろう。生米というより、脱穀を終えたばかりの籾状の米かもしれない。「草の実の匂ひ」は未熟というよりも新米のその新鮮さを讃える言葉、収穫の喜びが伝わってくる一句である。(松)